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シリコンカーバイト
化学IC ムーアの法則 シリコンカーバイト

 

 

 パソコンを使うと、CPUが出す熱に悩まされていませんか。冬には、パソコンを使うだけで、暖房器具が不要なくらいですね。夏になると、冷房を入れないとオーバーヒートしてしまいそうです。CPU等半導体素子は、プラスチックのパッケージにシリコンが入っています。半導体素子を使うと温度が上昇します。そこで、放熱板やファンを回して冷やしたり、水冷やクーラーで冷やしたりして、60度くらいまでに温度を下げて使っています。実は、このように放熱をするだけでもかなりエネルギーを使っているのです。もし、放熱器なしでも使える半導体があったら、どうでしょうか。

 実は、シリコンよりさらに熱伝導率、許容動作温度、放射線照射、絶縁破壊電界強度等が優れている物質がシリコンカーバイトです。既にパワー半導体分野(大電力を扱う素子)で、インバータとして試作されはじめています。シリコンカーバイトを用いると、約200度くらいでも動作可能です。シリコンカーバイトを用いることで、省電力化が図れます。

 では、CPU等にも応用可能でしょうか。かっては、ゲルマニウムを用いていた半導体ですが、現在はシリコンに置き換わって来ています。それと同じように、シリコンカーバイトも使われる可能性もあります。しかしながら幾つかの課題があります。

・高価

・硬い単結晶(切断する技術の確立)

 現在は、パワー半導体分野に主眼をおいて、経済産業省のプロジェクトで、研究開発が進んでおります。さらに研究開発が進めば、あなたの携帯電話の中に入いる日も近いかもしれませんね。

 

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